Story vol.2


ストーリー02

SEATTLE
STORY
02

PROJECT

AI(人工知能)技術xCTO
CTOが語る、AIとの未来

近年、AIが急速に発展を遂げ、AIを使ったビジネスもどんどん増えてきている。シアトルコンサルティングも例に漏れず、CTOの宮島を筆頭にAIに力を入れている。世界はAIによってどう変わるのか。CTO宮島が見据えるAIの未来を存分に語ってもらった。

STORY TELLER

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Artificial Intelligence(AI)

かける
宮島

宮島 一浩

Seattle Consulting
最高技術責任者(CTO)

AI、IoT、ロボティクスが生活を変える

AI、IoT、ロボティクスが生活を変える

映画「マトリクス」の世界では、機械が人間を管理して、仮想現実世界=マトリクスに人間のコンピューティングリソース=脳を繋いで仮装現実での生活が現実であると思わされていました。別の映画「Ready Player One」でも同様に、仮想現実に近いゲーム内の世界の方が現実よりも心地よいと感じる人たちが集まる、という描写があります。

「機械が人間を管理する」世界が本当に来るのか?というとわかりませんが、「機械が機械を制御する」時代は、もう現実になりつつあります。AI、IoT、ロボティクスが連動して、徐々に実現されていくでしょう。産業用ロボットでは、稼働データや稼働時の音や振動をセンサーで収集して、予防保全に活用するというのは一般的になってきています。AIに関しては、手に入れたい予測・分類をするAI(=2018年現在では主にディープラーニングによる教師あり機械学習のことを指します)のコーディングを、別のAIが実施するということは既に一部では実現されています。

また「マトリクス」では、巨大なシステム自身の一部を機械が自動で修復するシーンがあります。翻って2018年現在、自己修復ロボットの開発を目指した研究が多く存在します。ロボットの普及が見込まれる現在、普及後の保守性(メンテナンサビリティ)確保のために自己修復素材を活用した自己修復ロボットに期待が高まります。別の研究では、0.5mmの小型ロボットが部品を組み立てるマイクロ工場を作る研究もあり、これらがAIによる状況判断と連動することで、自己修復または相互修復可能なロボットのネットワークが実現されていくのだと思います。

自己修復が実現できたときには、もしかしたら人間では全ての状況把握が難しくなっていて、実質的には「機械が人間を管理する」ようになっているかもしれません。

AIによって人間の仕事はどう変わるのか

AIによって人間の仕事はどう変わるのか

AIの普及に伴い、人間の仕事がなくなるのではないか?という懸念が喧伝されています。第4次産業革命と呼ばれるAIですが、過去の産業革命の時代にも人間の仕事がなくなるということが起きています。蒸気機関の発明時には、蒸気機関を利用した工場で働くために、工員はそれまでになかったスキルを身につける必要がありました。そして、これまで手動で実施していた作業はなくなり、より生産性の高い仕事が生まれました。AIについても同様のことが起きるだけ、というのがしばらくは続くはずです。むしろ、より生産性の高い、もしくは人間に価値のある新しい仕事は、どんなものが生まれるのか興味が湧くところです。

人間の仕事を分類するならば、以下の順序で無くなっていくのでしょう。

  1. 労働集約で、情報のみ動かす仕事(例:経理事務などの単純作業)
    → AIで、情報の移動に対応
  2. 労働集約で、ヒト・モノを動かす仕事(例:工場のライン作業)
    → AI+ロボティクスで、情報と物質の移動・コントロールに対応
  3. 知的集約で、情報のみ動かす仕事(例:現在のサービス業のほぼ全て、医師・弁護士など)
    → AIで、複雑な情報を元にした判断に対応
  4. 知的集約で、ヒト・モノを動かす仕事(例:PM、映画監督、社長などのリーダーシップ、芸術全般)
    → AI+ロボティクス+センサーで、複雑な情報を元にした判断と、人間の感情の把握=可視化とコントロールに対応

2018年現在、1,2,3は一部で実現されていて、これから普及する段階。4はこれから実現されていく段階だと思います。いずれにせよ、AI、IoT、ロボティクス、VRによって時間が節約されて、人間の生活はより豊かなものになっていくはずです。

AIを提供・開発する仕事

AIを提供・開発する仕事

AIを開発する側の分業も、これからもっと進んでいくのではないかと考えています。これまではデータサイエンティストと呼ばれる人が、データ活用領域に対して既存ビジネスの理解、データ活用の企画・提案、データの中身の精査(ゴミの除去など前処理)、データ分析・分析モデルの作成、作ったモデルの運用環境の構築、モデルの更新を踏まえた運用など全てを担っていましたが、さすがにこれらを全てできる人を育て続けるのは至難の業です。まずは以下の3つ程度に分業できると考えており、ロールごとの育成計画を立てています。

  1. AI研究者

    ・やること:基礎研究、新たなネットワーク・アーキテクチャの発見・開発、生産性向上のためのツール作成など
    (ただし、ビジネスへの適用・活用は二の次)

    ・専門知識:数学・人工生命・物理学などAI以外の分野の知識

  2. AIコンサルタント

    ・やること:既存ビジネスの理解とデータ活用の企画・提案。PoC実装

    ・専門知識:クラウドを中心としたモデル実行環境の知識、ビジネス&システムコンサルティング

  3. AIエンジニア

    ・やること:モデルの運用環境の開発・構築、UI含むデータ活用システム構築、モデルの精度向上

    ・専門知識:クラウドを中心としたモデル実行環境の知識

上記3つに共通して必要な知識・スキル
・統計、機械学習、ニューラルネットワーク、AI・機械学習ライブラリの理解・実装

ちなみに、モデルの精度向上については、強化学習の進化によって第4のロールとして「AIトレーナー」が出てくるかもしれません。ドッグブリーダーの様に、AIのトレーニングだけを実施する専門職です。ですが、これもAIによって自動化されるのではないかと思います。

ソフトウェア・エンジニアリングとAI

ソフトウェア・エンジニアリングとAI

システム開発を生業としている身としては、AIを活用してシステム開発の効率化を測りたいと思っています。それを実現するために、AIテスターとAIプログラマーを企画・開発しています。AIテスターは、Webサイトのテストであれば、トップページのURLだけを与えれば、自律的に全てのページをクローリングして、入力フォームも人間が認識するのと同じように氏名欄には名前を、Email欄にはメールアドレスを自動で入力してくれる、というものです。AIプログラマーは、プログラミングを部分的にサポートする、コード補完の進化系を目指しています。

最終的には、人間は欲しいシステムのイメージを指示するだけで、AIがシステムを構築してくれる世界を目指したいと考えています。もちろん、超えるべきハードルはいくつもありますが、無限の生産性を手に入れられるのであれば、やりがいも大きいですね。

AIとの未来に向かって

古いTV作品ですが「ナイトライダー」に出てくるカッコイイ車にはAIアシスタントが付いており、いいタイミングで主人公を助けたり、冗談を言って和ませてくれたりと、人間をサポートする描写が出てきて、小学生の私には憧れの対象でした。「2001年宇宙の旅」のHAL、「アイアンマン」のジャービス、「攻殻機動隊」のタチコマ、その他多くの作品でAIアシスタントが出てきています。一方で、AlexaやGoogle Homeは、家電を操作するインターフェイスとして我々の生活に自然に溶け込みつつあります。AI、IoT、ロボティクス、VRにより、これらAIアシスタントが一人一台の時代が来る日も近いのではないでしょうか。

また、マン・マシンインターフェイスの登場により、言語を介さないコミュニケーションも実現されるかもしれません。異なる母国語同士の人間がコミュニケーションを取れる、またAIとも同じようにコミュニケーションを取れれば、コミュニケーションにかける時間は劇的に減少するかもしれません。そんな未来が生きているうちに来ると嬉しいですね。そしてそれらを利用して、ソフトウェア・エンジニアリングの世界もさらに進化したものにしていきたいと思います。

AIによる第4次産業革命の黎明期という楽しい時代で仕事ができる偶然に感謝しつつ、人類の発展に寄与できるサービス開発を目指したいと思います。

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